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オッペケぺー節
川上音二郎
権利幸福嫌いな人に、自由湯をば飲ませたい オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー
堅い裃角とれて マンテルズボンに人力車 いきな束髪ボンネット 淑女や紳士のいでたちで 外面の飾りはよいけれど 政治の思想が欠乏だ 天地の心理がわからない 心に自由の種を蒔け
オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー
米価騰貴の今日に 細民困窮省らず 目高にかぶった高帽子 金の指輪に金時計 権門貴顕に膝を曲げ 芸者たいこに金を蒔き 内には米を倉に積み 同胞兄弟見殺しか いくら慈悲なき欲心も あまり非道な薄情な 但し冥士のおみやげか 地獄でえんまに面会し 賄賂払うて極楽へ 行けるかえ行けないよ
オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー
しかも、これをうたうときの扮装が変わっていた。さきに失敗した芝居の八犬伝の注進役にまねて、後ろ鉢巻に陣羽織、日の丸の扇子をもってうたうオッペケペーの痛快さに、連日大入りの満員だった。演説ではすぐに中止を命ぜられるが、寄席の高座では、少々政府の批評をしてもとめられる事も少なく、風刺とオッペケペーで、音二郎の人気はうなぎのぼりだった。 |